広報こしがや

1997年04月01日

No.276 4ヶ月児健康診査について 大村 純一郎

平成6年7月に地域保健対策強化を目的に母子保健法が改正され、平成9年4月より越谷市でも母子保健事業が実施されることになりました。 この改正の主旨は秦生活者個人の視点の重視、住民の多様なニーズに対応したきめ細かなサービスの提供、地域の特性を生かした保健と福祉のまちづくり推進″ であります。 少子化や核家族化、情報の氾濫(はんらん)、共働きの増加など母子を取り巻く環境は著しく変化し、育児不安、育児に携わる親の孤立、身近な相談者が得られ にくいなどの状況が増加しています。これらを少しでも緩和するための秦かかりつけ医″による相談窓口です。 乳幼児期は一生のうちで最も発育、発達の盛んな時期です。特に4カ月児は乳児期における一つの大きな節目の時期です。この時期までの身体の発育は非常に顕 著で、例えば体重の増加は一日30グラム前後で、出生時の約2倍になっています。精神運動機能の発達も顕著で、正常な乳児では、首がすわり、目で動くもの を追い、声を出すことも盛んになり、あやすと笑います。生活のリズムも目覚めているときと眠っているときの違いが次第にはっきりとしてきます。哺(ほ)乳 時間もほぼ定まってきますが、他方、精神発達に伴い、乳児は自分の食欲をコントロールできるようになり、哺乳摂取量、間隔、飲み方などにむらも出てきて、 激しく泣いたり、行動や生活に乱れが生じて、父母の育児上の心配が多くなることもあります。また身体的な異常も早期に発見し、治療の可能なものは早期に治 療を開始し、手遅れにならないようにしたいものです。この時期はまたツベルクリン、BCG、ポリオ、三種混合なども開始する時期です。秦かかりつけ医″と 相談してスケジュールを立ててもらってください。4カ月児健康診査票が保健センターから送られます。妊娠、出産時の状態、栄養方法、心身の発達状態に対す る質問など多数の項目があります。これらを前もって記入し、越谷市指定の4カ月児健診医療機関で受けてください。費用は無料です。

過去のホームドクター