広報こしがや

2002年09月01日

No.370 病診連携 -市立病院の上手なかかり方- 越谷市立病院 山本 勉

現在、越谷市立病院では、越谷市医師会のご協力をいただき、市立病院と地域医療機関との連携(病診連携、病々連携)を積極的に推進しています。
この病診連携システムは、体調が優れないときなどは、まずお近くのかかりつけの先生に受診し診察を受け、もし更に詳しい検査が必要なとき、あるいは入院治療が必要なときなどは、かかりつけの先生から市立病院を紹介していただくというシステムであります。
平成12年10月から、医師会の先生方からの紹介患者さんの待ち時間を少しでも解消するために、越谷市医師会との間で従来からの文書による紹介方式に加えて、ファクスによる病診連携がスタートしました。
この方式は、地域のかかりつけの先生からファクスで患者さんの紹介をお受けし、患者さんが当院の指定した時間に来院していただいた場合、ほとんど待ち時 間なしに診察を受けることができるという、患者さんにとりましてたいへん便利なシステムであります。患者さんがかかりつけの先生の医療機関に受診し、先生 の判断で市立病院の受診が必要な場合、日中であれば、その場でファクスでのやりとりで受診日時が決定する仕組みであります。
この病診連携システムを、よりスムーズに運用するうえで必要なことは、皆さんがお近くに「かかりつけ医」をお持ちになり、風邪や腹痛のときなどは、まず「かかりつけ医」を受診していただきたいことです。
平成13年度のファクス利用による紹介患者さんの総数は1075名で、全紹介患者数に占める割合は20・7㌫でありました。
当院は今後とも、かかりつけの先生からの紹介患者さんを積極的に支援する病院として、また地域の皆様のニーズに応え、サービスの面でも、質の面でも地域の皆さんが安心して利用でき、そして信頼される病院となるよう、一層の努力をしていきたいと考えております。

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