広報こしがや

2014年06月25日

№511 乳がん検診が少し変わります。ハラクリニック 原 直

マンモグラフィー(乳房X線検査)を用いた乳がん検診が始まって今年で10年目となります。早期の乳がんがかなり発見されるようになってきました。最近は8000人を超える女性市民の方が受診し、さらに詳しい検査が必要になる人数も増え、これまで精密検査を実施してきた病院だけでは受け入れが困難になりつつあります。また、マンモグラフィーだけではわかりにくい乳がんも発見されるようになってきました。乳がん検診は原則2年に1度、視触診とマンモグラフィーを受けていただくことに変わりはありませんが、検診の結果が「異常ありません」ではなく「経過観察(6カ月、12カ月)が必要です」の場合は、乳腺エコー(超音波診断装置)を用い保険診療にて経過をみていきます。
 検診結果通知に同封されている市内の8つの医療機関から1つを選び予約して、市民健康課にご連絡ください。市がマンモグラフィーの結果(画像フィルム)を予約した医療機関に届けます。経過をみていくうち精密検査実施医療機関へ紹介されることもあります。
 検診結果が「さらに詳しい検査をする必要があります」の場合は、検診を受けた医療機関で必要に応じて書いてもらった紹介状(診療情報提供書)とマンモグラフィーの結果(画像フィルム)を持参のうえ、希望する精密検査実施医療機関を受診します。医療機関以外で検診を受けた方は、市民健康課に連絡をして相談してください。
 このように一部流れは変わりますが、乳腺エコーの導入で、よりいっそう早期の乳がん発見に貢献できると思います。今年も乳がん検診は始まっています。該当する方はぜひ検診をお受けください。

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