広報こしがや

2019年01月18日

NO.566 新年を迎えて  越谷市医師会 会長 登坂 薫

明けましておめでとうございます。市民の皆様方におかれましては、平成から新しい年号に移る記念すべき年を、健やかで平安に過ごせる事を会員一同心よりご祈念申し上げます。
越谷市医師会会員370人は日常診療だけでなく、予防接種、特定健診、がん検診、学校医、市役所の各種委員会、市民のための健康講座などに日夜たゆまぬ努力を重ね、今年も市民の健康と命を守るという責務に全力を挙げて取り組んでいきます。
さらに現在、新保健センターの建設が進められており、来年にはその3階に医師会、歯科医師会、薬剤師会が入ります。保健センターと共に保健衛生サービスを提供することにより、より効率的に皆様方の健康に寄与していきたいと会員一同願っております。
また、昨年は災害が多く、1月の草津白根山噴火を皮切りに、西日本豪雨、大阪北部地震、台風21号、北海道地震などの災害が相次ぎました。幸い越谷市は被害に遭いませんでしたが、明日は我が身でいつどんな災害が来るか分かりません。そして災害に対する基本的な考えは、災害は忘れる前にやって来る、備えあれば憂いなし。この二言です。災害関係は起こってみないと分かりませんので、想像力を働かせて準備をしなければなりません。医師会はこの事態にいつでもすぐに出動できるように準備を進めています。市でも救護所の設置や薬剤、備品等の備蓄を進めており、非常時には市と医師会で連携を取り、市民の皆様の健康が損なわれないようにします。
また新型インフルエンザウイルス等の感染症によるパンデミック(感染症の全国的・世界的な大流行)の危険性も想定されています。それに対する診療体制も検討しており、仮設診療所を設置し、ドライブスルー方式で検温、抗インフルエンザ薬投与を行ないます。予防接種もしなければなりません。接種対象者の数が多いため個別接種は難しく学校、体育館、地区センター等を利用した集団接種で対応を図る予定です。これには医師会員総出でかからなければなりません。
この様に平常業務だけでなく災害、パンデミックなどにも対応できる体制を作り、市民の皆様方の健康、安心をサポートしていきます。

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