広報こしがや

2020年08月18日

NO.585 骨粗しょう症検診について あおき整形外科 青木義広

 越谷市では、市民を対象とした検診事業の一つとして骨粗しょう症検診を毎年行っており、越谷市医師会が委託を受けて検診を行っています。
 骨粗しょう症は加齢や女性ホルモンの減少などを原因として骨量が減少し、骨折しやすくなる病気です。寝たきりの原因となることもあります。骨粗しょう症は特に症状がなく、骨折するまで骨量減少に気付かないことも多いため、骨量の減少の有無を検診で発見し早期治療の促進を図ることを目的としています。
 越谷市の骨粗しょう症検診は、市内に居住地を要する20歳以上の女性を対象としています。4月から受け付けを行い、6月~8月にかけて市内保健センター等にて、問診、超音波骨密度測定器を用いた骨量測定、保健指導を行っています。検診の結果「要注意域」「注意域」と判定された方に対しては後日予防教室(結果説明会)において指導を行い、精密検査の必要なもの(「注意域」の方)に対しては、医療機関での精密検査の受診を指導し、紹介状を作成しています。
 検診の申し込みについては、以前は往復はがきで行っておりましたが、スマートフォンやインターネットの利用が広まったこともあり、利便性を考慮してインターネット経由の申し込みを行っています。受診者負担金は1000円ですが、70歳以上の方などは無料になります。
 検診の詳細および申し込みについては広報こしがやお知らせ版や市ホームページから確認することができます。例年1500人程度の市民が骨粗しょう症検診を受けており、令和元年度(2019年度)においては、検診受診者1496人のうち注意域の要精検者が142人であり、実際に医療機関を受診した88人のうち48人が骨粗しょう症と診断されています。
 越谷市および越谷市医師会では、今後予想される高齢化社会に対応するため骨粗しょう症検診の重要性を広報しています。詳しくは市ホームページ等をご覧ください。

 

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