NO.650 感染症とWPD 越谷市医師会 会長 原 直
新年あけましておめでとうございます。COVID-19が2020年に日本に上陸して早くも6年が経ちました。2021年からCOVID-19ワクチン接種が開始され、変異する株に対応して次々にワクチンも開発されてきました。昨年は、一昨年から引き続き65歳以上の高齢者と重篤な基礎疾患のある60歳以上の一部の方が対象の定期接種(国からの補助は全額カット、市町村からの補助のみで自己負担額が大幅に増額となった)となっています。COVID-19は、重症化する人は減りましたが、高齢者が罹患すると一部の人が重症化したり、基礎疾患への悪影響が出て健康を害したりします。また、後遺症が残る人もいます。基礎疾患のある高齢者には、COVID-19ワクチン接種をお勧めいたします。
WPD(ワクチンで防げる病気)が21世紀になって増えてまいりました。肺炎球菌による肺炎、帯状疱疹、ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん及びRSウイルス感染症などです。肺炎球菌ワクチンは65歳が対象で、帯状疱疹ワクチンは今年度から65歳を中心として一部補助が出るようになりました。子宮頸がんを予防するHPVワクチンは中学生の女子を中心に全額補助が出ます。しかし接種率はよくありません。インフルエンザワクチンは65歳以上の人には一部補助が出ます。幼児、小児期の主なワクチンはおおむね無料ですが、インフルエンザワクチンに関しては補助がありません。
今年度のインフルエンザの流行は、9月の早い時期から始まり一気に患者数が増え大流行となりました。ここ数年大きな流行がなく、社会免疫が低下したことも要因になりますが、ワクチンの接種率が低いことが一番の原因です。ワクチンで防げる病気は、国の補助金によりワクチン接種率を上げ、何とか防ぎたいものです。
WPD(ワクチンで防げる病気)が21世紀になって増えてまいりました。肺炎球菌による肺炎、帯状疱疹、ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん及びRSウイルス感染症などです。肺炎球菌ワクチンは65歳が対象で、帯状疱疹ワクチンは今年度から65歳を中心として一部補助が出るようになりました。子宮頸がんを予防するHPVワクチンは中学生の女子を中心に全額補助が出ます。しかし接種率はよくありません。インフルエンザワクチンは65歳以上の人には一部補助が出ます。幼児、小児期の主なワクチンはおおむね無料ですが、インフルエンザワクチンに関しては補助がありません。
今年度のインフルエンザの流行は、9月の早い時期から始まり一気に患者数が増え大流行となりました。ここ数年大きな流行がなく、社会免疫が低下したことも要因になりますが、ワクチンの接種率が低いことが一番の原因です。ワクチンで防げる病気は、国の補助金によりワクチン接種率を上げ、何とか防ぎたいものです。