広報こしがや

No.363 介護保険(認定のしくみ) 新越谷病院 梶原 功介

介護保険制度は平成12年4月から始まり、約2年。それ以前の平成11年10月より申請・認定が行われていますが、その間約1万人の認定審査が行われました。 もう一度、認定の順序について説明しましょう。 敢介護認定の申請 柑認定調査(1次判定) 申請を受けると、市役所の担当者や委託を受けた介護相談員などが訪問し、85項目の調査を行います。この調査結果により1次判定が決まりますのでとても大事です。さらにこの中の選択肢だけでは不十分な場合は特記事項として記載します。 桓主治医意見書 主治医は医学的見地からの介護の必要性をできるだけ詳しく記載します。ただし、訪問診療などを行っている場合を除き申請者の家庭での状況を詳しく理解で きる場合は少なく、また病院での診察の時間は、申請者にとって特別な時間であるため、家庭での状況とは著しく異なる場合が多いのです。特に痴ほうによる問 題行動等(例えば幻覚・妄想・はいかい・昼夜逆転・火の不始末・その他健康なときと異なる状態など)によって困っている状況を遠慮せず主治医に伝えてくだ さい。 棺認定審査会(2次判定) 審査会は1合議体5名の医療・介護関係者からなり、計10合議体で運営されています。 柑の訪問調査による1次判定結果を基礎にして調査員の特記事項と主治医意見書を検討し2次判定を行います。介護度の最終判定を行うという大変重要な責務を負っているため、より客観的にかつ正確に申請者の状態を把握し判定するよう心掛けています。 この結果によりケアプランが作成され介護保険サービスが受けられるようになりますが、病気の程度と要介護度の高さとは必ずしも比例しないことに注意して ください。誰しもが介護サービスを受けない状態で生活したいと思っているはずです。日々の病気予防や治療に心を配る事を大切にしてください。介護保険全般 に関心のある方は、2月23日(土)の生涯学習フェスティバル「皆で話し合おうザ・介護保険」(会場はサンシティ・大ホール。詳しくは4面に掲載)にご出 席ください。また、「知っていますか、介護保険」(越谷市介護保険課発行)の冊子がとても参考になります。