No.485 「成人夜間急患診療所」がいよいよ4月20日に開院 会長 藤田 安幸
この事業は平成23年度から始まった第4次越谷市総合振興計画において、市民のだれもが健康で安心して暮らせる医療サービスを提供するためにその設置が謳われており、実現したものです。事業の実施主体は越谷市で、越谷市医師会が市の委託を受けて診療業務を行います。
診療所の場所や診療時間・内容などは本紙1面をご覧ください。
越谷市ではすでに平成14年から小児を対象とした夜間急患診療所を市内神明町に設置していますが、今回はその成人版となります。
救急医療は重症度に応じて、入院を必要としない軽症の初期、入院や手術を必要とする第2次、そして生命の危機が切迫している重症者に対応する第3次救急医療に大別されますが、今回設置される診療所は初期救急患者を対象としています。
この事業を継続的に行っていくにあたり市内の基幹病院である越谷市立病院、そして獨協医科大学越谷病院の協力を仰いでいます。入院が必要ないと思われた初期救急の方の中には、入院・治療が必要と判断されるケースが5%前後含まれており、2次救急患者の受け入れ先として越谷市立病院に全面的な協力をお願いしています。また、土曜日や休日、お盆、年末年始など、獨協医科大学越谷病院から医師派遣を行って頂くことになっています。
開設に向けて市民の皆さんにひとつお願いがあります。それは適正な受診にご協力をいただきたいのです。安易なコンビニ感覚での受診は、真に救急医療を必要とする方たちの妨げとなり、医療の現場を混乱させてしまう可能性があります。越谷市、越谷市立病院、獨協医科大学越谷病院そして越谷市医師会がひとつとなって万全な体制を作り上げ、市民の皆さんに安心してかかれる良質な初期救急医療を提供したいと考えております。どうぞご協力をお願い致します。