広報こしがや

NO.578  新しい年を迎えて  越谷市医師会 会長 登坂 薫

 皆様、明けましておめでとうございます。
 昨年5月に令和という新しい年号になり、一年も経たずに令和2年となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。市民の皆様方におかれましては、今年も健やかで安心して過ごせる年になるように医師会員一同心より願っております。私たちも気分一新して越谷市の医療に携わっていきたいと考えています。
 今年の一番の話題は、新保健センターの新設です。越谷市保健所に隣接し、保健所と同規模の建物が竣工します。そこに保健センターだけでなく、歯科医師会、薬剤師会とともに越谷市医師会も移転します。隣接した保健所、市立病院と協働し越谷市の医療の一大拠点となります。また医師会には、医師会立訪問看護ステーション、医療と介護の連携窓口が入り、さらに効率的に地域医療に貢献できる体制となります。
 さて、災害に関してですが、今までは越谷市は東京湾直下型地震、茨城県南部地震だけを考慮していれば良かったのですが、昨今の気象状態からは水害も考えなくてはならなくなりました。昨年の台風15号、19号では近隣都県に大きな被害が出ました。19号の時は一時的に1000人の市民が避難所に避難しました。そこで、市民の皆様が安心して過ごせるように医師会は一致協力し、「災害は忘れる前にやってくる」をモットーにし、それに立ち向かっていく所存です。
 医師会は毎年秋に、市民会館劇場で市民と医師のシンポジウムを開催しています。ここ数年は「超高齢社会を健康に健やかに過ごすための講座―明るく楽しくいきいきと―」というテーマでした。今年は災害について取り上げます。越谷市のハザードマップの解説、避難所、救護所はどこにあるのか、災害時の要支援者とは何か、トリアージとは何か、その時医師会は何をするのか、そして日頃の心構えなどについて議論する予定です。是非皆様に災害に関心を持っていただき、奮ってご参加いただけるように願っています。
 医師会は日頃の診療だけでなく、災害時にも役立つ医師会を目指しています。