広報こしがや

No.315 「かかりつけ医」を持ちましょう 天草 大陸

新年明けましておめでとうございます。病気療養中で、あるいは身体不自由の状態などで新年を迎えられた方もいらっしゃいましょうが、回復に向けてお気持ちを新たにしておられることと思います。 さて、越谷市医師会は、「かかりつけ医」機能を有する診療所や中小病院と、高度医療を担う越谷市立病院および獨協医科大学越谷病院の2つの大病院を合わ せて、110の医療機関で日夜、市民の健康と命を守るために働く医師で構成されておりますが、会員一同今年も市民本位の地域医療体制を充実させることに努 力してまいりますので、よろしくご支援のほどお願い申し上げます。私たちの願いは、市民の皆様から信頼され、敬愛される医師会づくりをめざすことにありま す。 ところで、医療機関は機能的に「かかりつけ医」と大病院の2つに大別できます。まず、患者さんは「かかりつけ医」の診察を受けて、「かかりつけ医」が精 密検査などの高度医療が必要であると判断したときに大病院への紹介受診という流れが理想的です。少子高齢社会に備えた介護保険制度が来年4月から発足しま すが、「かかりつけ医」を持つことの重要性をこの制度との関連で考えてみましょう。 高齢社会では、医療を必要とする病気をかかえながら日常生活で介護を要する患者さんの増加で、医療は医師だけによるものからの脱皮を余儀なくされます。 すなわち、医療は保健・福祉との連携なしでは立ちいかなくなります。介護保険制度下では、介護の程度を認定するために「かかりつけ医」の意見書が必要にな りますし、訪問看護や通所リハビリテーションなどの介護サービスの提供自体にも「かかりつけ医」の診療所や中小病院が深くかかわってきます。「かかりつけ 医」は介護保険制度の中で市民サイドに立って中心的な役割を果たすことになるのです。このことだけでも、「かかりつけ医」を持つことの重要性がご理解いた だけると思います。 皆様、何でも気軽に相談できる「かかりつけ医」を持ちましょう。